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金谷の民話「大代の経塚」

大代の経塚(おおじろのきょうづか)


むかしある年の夏のこと、何十日もの間日照りが続いたので、大代村地方の田や畑はすっかり乾ききって、農作物はだんだん枯れはじめてきました。

 雨の降るのを待ち望んだ村人たちは、行者を頼んで近くの一番高い山の頂上で、法華経を読経し、雨乞いの護摩を焚いてもらって、一心に雨の降るように祈りました。

 その心が天に通じたものか、急に空が曇って、大つぶの雨がざんざん降り出しました。それで田や畑の作物が一度によみがえったので、村人たちはたいへん喜び、このことを永く記念するために、心をこめて写経し、それをやきものの筒に入れて山の頂上に納め、その所に塚を建てました。この塚を「経塚」といいます。

 そのときに、村一番の力持ちといわれる影島の重兵衛さんと、これまた力自慢の安田の作兵衛さんの二人が、重い塚石と土台の石をそれぞれ背負って、村人とともに山の頂上まで登りました。多くの村人たちは、山へ登るだけで疲れてしまったのですが、重兵衛さんと作兵衛さんは、まだまだ余力のある事を示すため、石を背負ったまま頂上の大きな松の木によじ登ったということです。

 そのときから、この山を経塚山と呼ぶようになりました。

 


(山田健治著「かなやの史話、民話、伝説」より)

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